涼宮ハルヒの消失

こんなときどんな顔すればいいのかノォ。

ようやく感想をUP。土曜日にようやく見てきたんですけど、その晩宴会で朝まで騒いでたので、昨日はプリキュア映画を見る余裕も無く、録画していたNHK杯決勝を見ている間にダウンしてました。私は、部室で鍋というと「すきやきだったらすきやきだ。うれっしいなっ!」という昭和○○年代の世代なので、細かなネタは楽しませてもらいました。以下ネタバレあり。


先ず、原作読んでないオレが、原作にあったけどカットされたと思われる台詞を抜粋。

  • 冒頭:「最近になって長門の無表情にも僅かな違いがあることがわかってきた。あの帽子もあれはあれで結構気に入っているらしい。」
  • 終盤:「なんてこった。オレは長門の気持ちを少しも分かっていなかった。あのときも、、、あのときも、、、長門はずっとサインを出し続けていたってのに。」

作画は存分に萌えられるのですが、(おそらく原作に起因すると思われる)脚本に難があり、自分以外にはオススメの映画。キョンの話は一区切りつくのですが、長門の話(キョンからみた長門の話)は決着があえて無視されることに義憤を感じずにはいられません。

これがTVで見たらさほど違和感はなかったと思うんですよ。上記の不満に対しては「まだ後にも続くだろうし酒でも飲んで今日は寝よ」と言えただろうし、なによりも、「サムデイ イン ザ レイン」を見た翌週なら極めて自然な流れ(やはり「エンドレスエイト」はギルティですな)。しかし、これが映画となると長門の話に決着がついていないことがこんなに不満に感じるんだから不思議。

まぁ、決着がついていないというか、そもそも勝負のスタートラインにすら立てていないんですよね。最後の方は、長門に対するキョンの無理解にただただ絶望するしかない。「疲れてたんだな」とか「オレには分かる」とかどうよ!?

キョンの内心の演出はこうするべきでしたね。木札に「ハルヒ」「長門」と書いたものが出てきて「好きな方を選べ」と。で、選んだら「俺には見える。いまSOS団の部室がはっきりと見える!!」なんて。そこで、「オレは敢えて今結論を先延ばしにする! 今はただあのヌルいSOS団に戻りたい!!!」と宣言したらそれはそれで格好よかった。実際に物語の最後は「もう少し後にしてもいいだろう」で終わってるし。本当はそういう話だよね消失って。いや、原作読んでませんが。

ちなみに内心の映像とか見せられるのはちょっと鬱陶しかったです。杉田智和がしゃべることで物語が展開するのがこのアニメのスタイルであることを差し引いても。しかも、第1話のアバンで既に結論がでてることを延々と見せられるのはうざい。私はどちらかというと現実世界での出来事が内心を反映している方が好きですな。例えば、なにかの弾みで入部届としおりを落とした際に風で両方が反対の方向に飛ばされそうになるとか。京都アニメーションは絵だけで十分芝居が出来るので、脚本がつまらんなら書きなおしちゃえばよかったのに。

まぁ、上記以外のエヴァっぽい演出はネタだと思って楽しんで見てました。映画の中でエレベーターに二回も乗るのはワロタ。ヤマカンならもっとあざとくやったでしょうが。

と、ここまで書いてきて今さらですが、因果関係は「キョンが怪我したので長門が力を使った」ではなく「長門が暴走したので辻褄合わせのために怪我したことになった」と理解しましたがあってますよね。

ああ、もう、キョンの頭を踏みつけながら「さあ言え!『眼鏡は長門の全部です』」とかやってるコラを作りたいな! 今度漫画版でも買ってこよう!! て、それじゃあ銀魂になっちゃう、、、(しかも完全に角川商法に乗せられてる)