「滅亡の星、来たる ダイノコンチネント」/山本弘

挿絵を見てマリみてより先に手をつける。

タイトルから、「神は沈黙せず」のようなSFかと思って読み始めたら、TRPGのサポートのようなゲーム小説だった。

ゲーム脳の私には、最初から石器時代ファンタジーだと言ってくれれば、素直に世界を受け入れてしまうんですが、冒頭の飛行機事故のシーンが微妙にリアルに書いていてちょっと余計かも。いくらなんでもテックレベルが下がりすぎな気がして、お話に微妙に集中できない。

飛行機事故で500人の乗客が恐竜時代にタイムスリップしてから5世紀が過ぎた、、、という設定ですが、科学らしきものが天文学くらいしか残ってなくてホンマかいなと。高校生レベルの化学でも火薬は作れそうですが。
硝石が産出する欧米の人には、人尿から硝酸イオンを合成するとか考え付かないんだろうか、、、

あと、「時砂の王」/小川一水 を読んだ後だと、鉄と石炭が産出する五大湖周辺を先ず押さえようとか考えてしまうんですが、(Civilization の発想かもしれん)よく考えたら白亜紀には、地層中の木がまだ石炭になってないかも。

ちなみに、お話そのものは山本弘らしく、微妙にエロいジュブナイルで非常に好みなので、続きが楽しみ。