#5-13

一気見。恋愛物でもこんな詰め将棋みたいな作り方できるんですな。一歩たりとも駒を余さず綺麗に即詰み。


これは文芸の勝利ですな。6話にして必要な情報が全部出揃ってる。あとは盤上の駒を最大限に働かせるだけ。こういう作り好きです。シナリオが前もってできてるからこその演出の工夫・作画のがんばりなのですかね。


ラブコンの時薄々感じていましたが、どうも自分は恋愛物が嫌いではないようです。というか、肉料理の付け合せの野菜を食っただけで、野菜料理は不味かろうと勝手に想像してたようです。最初から野菜だけならそれ相応の料理の仕方があろうというもの。当たり前のことですがそれに気づかぬのも精進が足りぬ証拠か。


やっぱ吉野裕行の芝居がいい。キャストの中では一番のベテランですから、まぁ当たり前といえば当たり前ですが。ていうか他のキャスト若! リソースギリギリで作られた作品というのが良く分かりますな。その若い役者達が起用に答え奮闘しているのが面白いです。石動兄妹のキャストがいずれも若いのですが、そいつらにこの重要な役を任せざるをえなかった?音響監督の心境やいかに。またそいつらが上手くハマってるのが泣けます。


ヒロインが三人というのは良く練られてますね。どこかでデッドロックに陥っても、第三の極が物語りをドライブする動力になってる。かと思ったらあいちゃんはそんな扱いかよ。ちょっと残念。


雪のカットを惜しげもなく使うのは、自分らの美術に全幅の信頼を寄せる故か。上空から駐車場をみたカットにはちょっと感動しました。こう、車の跡とか。
しかし、雪の中でのバイク二人乗りがどんだけ自殺行為か視聴者に伝わったか。頭文字D的な説明が欲しい。まぁ、こればっかりは雪国に育った人の感覚ですかねぇ。


なんというか、10話で決着しちゃうのか。しかしそこで奢らず残心。渋い。しかし、途中でいきなりメガネっ娘にクラスチェンジするのは卑怯だと思う。


どうでもいいが練習試合でギリギリの反則してくれる相手は得難いかと。スウェーバックしてかわす方が正しいとは思うが、ヒロインには、あえてファウルを受けつつ体幹の強さで弾き飛ばしバスケットカウントを奪ってさらにフリースローを得る強靭さが欲しいね。


とりあえず、噂の泪三景は飲んでみたかった。