108年目の初恋。 /末永外徒
ずっとアンテナ放置してたんで、つい最近まで本が出てること知りませんでした。
とりあえず1巻目は読了。
野郎向けラノベで最初から最後まで徹頭徹尾ヒロイン視点というのは珍しいかも。
ヒロイン(旧校舎の霊)の自罰的述懐からはじまるあたり、趣味まるだしですな。
そして中学生日記の中に泥臭い大人の話を忘れないのが、どれみストの心。
フフ。この風、この肌触りこそ戦争よォ。
一方で、自分は年を取ったことを強く感じました。
今の自分では(特に序盤で)ここまで食いつくプレイはできんかも、、、
で、大方の予想通りこの旧校舎は取り壊されそうになるんですが、
その後の展開は予想を外されました。
「まなびストレート」みたいにゲバ棒とヘルメットを装備して旧校舎に立てこもり、
「僕らの七日間戦争」みたいにお化け屋敷の能力をフルに生かして
取り壊しにきた業者を追い出すとかそういう話が来るものと構えていたら、
そこらいら辺は全て省略。
ひたすらヒロインのヨゴレ話とノロケ話に付き合わされるというすごい展開。
うわぁ。
後書きには「少年、少女に向けた恥ずかしい物語を書きたい」とあります。
耐性のある我こそはという人は読んでみては。